助成金がある

宇都宮市中心部

栃木県で有名な旧所名跡はたくさんありますが、中でも壮大なスケールで語り継がれている場所といえば、「殺生石(せっしょうせき)」です。
「殺生石」とは、栃木県那須町の那須湯本温泉近くにある岩とその周辺の名称で、那須町に昔から「九尾の狐」の伝説が伝えられてきました。
平安時代末期、中国を荒らしまわった「九尾の狐」が日本へ渡来し、「玉藻前(たまものまえ)」という伝説の美女に化け、鳥羽上皇に仕えていました。
しかし、上皇は病に伏すようになり、心身が次第に衰弱していく様子をいぶかしんだ大臣たちは、陰陽師の安倍泰成に依頼し、その正体を見破りました。
狐は都から那須に飛来し、その地に災いをもたらしていましたが、朝廷から派遣されて来た上野介広常と三浦介義純に退治され、狐は死んで巨石となりました。
しかし、その怨念は消えることなく、毒気を放って人や家畜や鳥を殺し続けました。
室町時代に、玄翁和尚がその巨石を打ち砕き、石は三つに割れ、一つは会津へ、一つは備後へと飛んでいき、残った一つがこの「殺生石」だと言われています。

「殺生石」は、平成26年3月に、国指定「奥の細道名勝地」に指定されました。
伝説の恐ろしいイメージとはかけ離れ、今では那須高原の観光スポットとして多くの人に親しまれています。
「殺生石」の入り口から左右に遊歩道があり、その間に草木が全く生えない場所があります。
そこが「賽の河原」です。
緑豊かな山々の風景の中で、ここだけが異質で、不思議な世界が広がっています。
遊歩道を歩くと正面にあるのが、伝説の「殺生石」です。
昨今、各地でゆるキャラがブームになっていますが、那須町のゆるキャラは、「那須のいたずら九尾狐『きゅーびー』」です。
恐ろしい伝説はさておき、ゆるキャラ「きゅーびー」は妖艶さと愛くるしさを併せ持ち、那須の観光大使として大活躍しています。